東海道五十三次踏破の旅第28日です。
春爛漫の東海道をのんびり旅するつもりでしたが、4月上旬だというのに最高気温は25度を越える
夏日となりました。
今回を含め、あと3回で三条大橋を目指す予定です。今日は最低でも土山宿から水口宿を
経て石部宿まで歩かなければなりません。
距離は6〜7里(30キロ弱)ほどあるので、それなりの覚悟で臨みます。
始め書いてしまいますが、この日はそもそも体調が良くなく、花粉症と暑さで体力を奪われ、
終盤は頭痛と疲労で、辛く長い長い1日となりました。
鈴鹿峠を越えてからは東海道交通の難所といわれる見えない敵と戦っています。
前回足を止めた土山西口のバス停へ向かいますが、JR貴生川駅からのバスは始発が6時55分。
その後は7時30分、それを逃すと8時45分までバスはありません。
最悪でも7時30分に乗らないと、明るいうちに石部宿へ到着できないかも知れません。
始発に乗ることを目指して、朝5時に自宅を車で出発します。
西の空の低い位置にきれいな丸い月が出ています。
やがて月は沈み、東の空が紫色に染まりはじめ、オレンジ色の太陽が昇ってきました。
そんな夜と朝の間の伊勢湾岸自動車道を快調に西へ走ります。

余裕で始発の6時55分のバスに乗車できました。
今日のバスは観光バス仕様で、料金は一律で大人250円、小人130円でした。

7時15分 土山西口バス停で下車。出発前に近所のコンビニで食料(2回目の朝食)を調達します。

道路を横断した所で記念撮影。土山宿から歩き出します。

早朝の街道沿いの住宅街。活動しているのは私たちだけです。

しばらく進むと街道は「野洲川」に突き当たります。昔は渡し船で川を越えていたようですが、
現代は迂回して橋を渡ります。

案内板に従って迂回します。何度となくこのような場面に遭遇して来ました。

国道1号線の横にトンネルのような橋があり野州川を渡ります。

街道沿いに広がる茶畑の中を進みます。土山はお茶の産地でもあります。

街道は数百メートルに渡り松並木を真っ直ぐ進みます。
松の陰から飛び出す「飛び出し坊や」を発見。滋賀県にも飛び出し坊やは多数います。

街道沿いのさくらは場所によっては満開。散りはじめのところもあります。
気温はグングン上っています。もう上着は要りません。

今朝コンビニで買った2回目の朝食を道端で食べます。もうどこでもいつでも抵抗なく休憩で
きるようになりました。なおこの場所は先が行き止まりで他の歩行者はいません。

旧街道は国道1号線と並行して水口に向かって進みます。
あちこちに桜の木があり花を咲かせています。今日はこの後も多くの桜を見ることになります。

子供達は元気いっぱいでドンドン進みます。
まもなく水口宿ですが、わたしは徐々に体力を奪われ遅れはじめます。

国道1号線と合流した地点で、野州川沿いに咲くみごとな桜を見ることができました。

民家が立ち並ぶ変化のない街道沿いに突然現れる鮮やかな花にハッとさせられます。

神社の桜の下で休憩します。この辺りから休めそうな場所があれ休憩を入れます。

水口宿に近づくに連れ街道は起伏が激しくなります。
私は暑さと頭痛で、子供達についていくのが辛くなって来ました。

水口宿の入り口に来ました。
水口の宿場内は3筋の街道が並行して通っていることで有名です。
東から入った場合は分岐が2箇所になり、ここが最初の分岐です。
真ん中の道を行きたいので、ここは左へ進みます。

二つ目の分岐です。真ん中を行くなら、ここは右へ進みます。
どれが正解とか不正解とかではなく、全て水口宿の宿場内の道ということです。
上と下の道は、クルマは一方通行なので自然と真ん中の道が一番交通量が多く華やかになりがちです。

宿場内の道は真っ直ぐ伸びており、商店と住宅が半々といった感じでしょうか。

水口宿の出口(東の入り口)のカラクリ時計の前で記念撮影をします。
このカラクリ時計は、所定の時刻になると時計の左右から旅人と芸人、下からは女将が出てくる
仕掛けになっているそうです。(この日は見ることができませんでした)

近くには近江鉄道の水口石橋駅があり、ちょうど踏切を電車が通過していきました。
これに乗車すれば、今朝車を置いたJR貴生川駅に戻れますが、予定通り石部宿へ向かいます。

「水口中部コミュニティセンター」裏の桜をみながら、長めの休憩を入れます。

舞い散る桜の花びらを拾い集める子供たち(よその子)をみながら休みます。
距離的にはまだ半分程度で、先は長いです。時刻は12:30です。

あまりの暑さに、近所の米屋でアイスクリームを購入して、この先の一里塚で再び休憩して
クールダウンします。私はかなり辛い。

水口宿を出ると街道はしばらく真っ直ぐ進みます。暑さを避けるため少しでも日陰を歩きます。

桜に続き、菜の花も満開です。春を通り過ぎて初夏の陽気です。

瓦屋根の民家が立ち並ぶ街道は相変わらず良い雰囲気で進みます。
東海道の中でも特に印象的でお気に入りとなりました。

横田の渡し場の大灯籠が見えました。野州川堤防沿いに咲いた桜がとてもきれいです。
ここまで来て疲労しているのは私だけではありません。
朝からすでに20キロ近く歩いていますので子供達も弱音を吐き始めます。
これまでの経験から私たちが楽しく歩けるのは20キロまでです。
ここから先は頑張りですが、とにかく暑いのが誤算でした。
近くにJR三雲駅があり、止めるならここで決断しなければなりませんが、まだ日は高いので
日没の心配はありません。やはり後のことを考えると石部まで行きたいです。
重い足を引きずりながらがんばる事にします。
あと少しの様でまだまだ遠い三条大橋へ全員で歩き出します。

現代は野州川を横田橋で渡ります。

変化に乏しい街道を歩いていると突然現れる短いトンネルは大沙川トンネル。
トンネルの上は大沙川で、東海道の上を流れる天井川です。
地元では「吉永のマンポ」と呼ばれているそうです。

しばらく進むとまた小さなトンネルです。
こちらも隧道で、上を由良谷川が流れており、由良谷川隧道と呼ばれています。
川沿いに咲く桜を下から見上げるのも不思議な感じがします。

石部宿に入り日は傾きはじめ黄昏て来ました。
重い足を引きずるように最後の力を振り絞り進みます。

いしべ宿驛という建物の前で記念撮影。

石部宿茶屋は非情にも営業時間に間に合わずロープが張られていました。
こうして疲労困憊でたどり着いた51番目の宿場。石部宿。
4月とは思えない暑さで、想定外に体力を奪われた一日になりました。

JR石部駅から車を置いたJR貴生川駅に戻り帰宅しました。
旅も終盤を迎えました。
最後まで私たち家族の旅を見届けて下さい。
◼️この日の道のり
◼️この日の歩行データ(歩数計で測定)
総歩数 43674歩
総距離 28.39Km
消費エネルギー 1182kcal
※1日の歩数計の値です。実際の宿場間の距離とは異なります。
◼️利用した交通機関
伊勢湾岸自動車道~名神~新名神 名古屋南IC~甲南IC
あいくるバス土山本線 貴生川駅北口~土山西口
JR草津線 石部駅~貴生川駅
新名神~名神~伊勢湾岸自動車道 甲南IC~名古屋南IC


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