第20日 小田原宿~大磯宿~平塚宿

東海道五十三次踏破の旅第20日です。

東海道最大の難所といわれる箱根八里を無事越えることのできた私たちは、
東のゴールお江戸日本橋をめざして旅を続けます。

箱根を越えて気分的には楽になる筈なのですが、
現地までの距離がさらに遠くなった事はやはり辛いです。

今日も、往復500キロ近い移動となります。

3月に入り朝夕の冷え込みも和らぎ、日の出も早くなったのがせめてもの救いです。

クルマでJR三島駅に到着したのは朝8時でした。
すぐに電車で小田原へ向かいます。

JR小田原駅に到着

前日まで雨風が強く荒れ模様でしたが、今日は午前中少し雲があったものの風もなく、
汗ば春の陽気です。もうフリースの上着は必要ありません。

JR小田原駅から小田原城内を横切って前回足を止めた国道1号線へ出ます。

小田原城の像のウメ子です。(追記:2009年9月に天国へ旅立ちました)

今日は、大磯宿を経て平塚宿までの予定です。距離も25キロくらいあるのでそこそこ大変です。
天気は良いのですが、花粉症の私にとっては必ずしも快適な季節ではありません。

相模湾沿いに国道1号線をひたすら歩くことになります。
小田原の市街地を歩き始めると、あちこちに「かまぼこ店」と「魚店」が目立ちます。

春の陽気のせいか、たくさんのウォーカーやサイクリングの自転車とすれ違います。
ガイド本や宿場マップを持っている人も多く、明らかに旧東海道を歩いています。
我々もそうなんですが、やはり子連5人は明らかに浮いています。

酒匂川を渡ります。

松林の続く道を歩いていると、建物の隙間から時々吹いてくる海風を感じます。
かすかに聞こえる相模湾の海鳴りに誘われて街道を外れて、海岸沿いに出てみました。

そこには砂浜が広がり、潮風が心地よく吹いてきます。春の穏やかな海を見ながら休憩です。

子供達は、浜で波とたわむれます。靴を濡らすな!と母親が叫びます。
国道1号線はほとんど変化はありませんが、大磯宿はやはり海がいいです。

二宮に入り気温はぐんぐん上がり、もう暑くてたまりません。
上着は脱いでリュックに入れて、腕まくりをして歩きます。

JR大磯駅を過ぎたあたりから、少し風景が変わります。

わずかに残る大磯の松並木を過ぎた頃から日が西に傾きはじめます。

平塚の市街地へと入って行きます。

JR平塚駅をめざしてひたすら歩きます。
長い長い帰りの移動がありますので、あまりのんびりしていられません。

花水橋を渡ったところで、後ろを振り返ると、おわんをひっくり返したような形の
高麗山が夕日に染まっていました。広重の絵と変わらぬ風景が今もここには残っていました。

日本橋まであと16里あまり、東向きの旅は、もうゴールが見えてきました。
ただ、毎回の長い長いアプローチが重くのしかかってきます。
あまり先の事は考えず、毎回毎回を何とか乗り越える事で、日本橋をめざします。

これからも私たち家族の旅を見守って下さい。

■この日の道のり

■この日の歩行データ(歩数計で測定)
総歩数   44,286歩
総距離   28.79Km
消費エネルギー 1139kcal
※1日の歩数計の値です。実際の歩行距離とは異なります。

■利用した交通機関
伊勢湾岸自動車道・東名高速道路  湾岸豊明IC~沼津IC
一般道  沼津IC~JR三島駅(駅前駐車場)
JR東海道線 三島駅~小田原駅
JR東海道線 平塚駅~三島駅
一般道  三島駅(駅前駐車場)~沼津IC
伊勢湾岸自動車道・東名高速道路  沼津IC~湾岸豊明IC

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